景観と生物のすみかを両立させた池
農業用ため池の縁にログハウスを建てたお施主様から、「見た目良く、池の水をきれいにしたい」と修景工事のご依頼をいただきました。
お施主様のご要望から自然石を使った護岸を造作し、水の浄化の為に滝組を作り池から取水しその水を湿地帯を通して浄化循環させるようにしました。また、噴水を設置し池本体の水の循環を行うようにしました。
ソーラーパネル(太陽電池)を設置し、噴水などのポンプ、夜間照明の電力の一部に利用し環境にやさしい計画を行いました。
現在、この池で自然にホタルを飛ばす計画を行っています。
のんびりと泳ぐカモ。この他にも、「渓流の宝石」と呼ばれるカワセミも飛来するようになり、滝組では小鳥たちが水浴びをしています。
流れがほとんどなく、濁っていた池の水。このままでは、ごみなどが堆積して水中の酸素が不足してしまい、環境ストレスに強い一部の生物以外にとってはあまり暮らしやすい環境とは言えません。
噴水で池の水が曝気されて酸素が行き渡り、汚れを分解するバクテリアの活動も盛んに。また、池の水を一度湿地帯を通して循環させることで、透明度が改善され美しい景観となりました。水質が改善されたことで、より幅広い生物にとって快適な環境となりました。