工事仕様:サビミカゲピンコロ石
工事住所:東海市
サビミカゲのピンコロ石を積んだ流し台を、和洋折衷のお庭の一角に設置しました。
サビミカゲは御影石の一種で、薄茶色の色斑がサビに似ていることからサビミカゲと呼ばれます。ピンコロ石は、御影石を9cm角のキューブ型に切り取ったものです。
飽きのこないシンプルな風合いが、和風にも洋風にも馴染み、使いやすい石材です。また、用途に応じて積んだり敷いたりと、様々な造形が可能なのも魅力です。縁取りやアクセントのラインに並べたり、舗装材として敷き詰めたり、花壇に積んだりと、お庭のあちこちで活躍してくれます。
そんなサビミカゲのピンコロを積んで、流し台にしました。縁を広くとることで、バケツや寄せ植えの鉢などを置くことができ、流し台で作業がしやすいように工夫しています。
また、ピンコロ石を2段積み、少し高さを出すことで、座りながらの作業もしやすい流し台になっています。サビミカゲのピンコロ石は、一つ一つ色合いが異なるので、敷いたり積んだりして並べるとナチュラルな雰囲気に仕上がります。木目調の立水栓とおしゃれな蛇口が、より一層ナチュラルな空間になるよう演出しています。サビミカゲの薄茶色の優しい色あいが、柔らかく温かみのある流し台です。
工事仕様:景石加工水栓柱
工事住所:名古屋市名東区
お庭のリフォームの際、なるべく既存のものを利用したいとお考えの方に、「こんな事もできますよ」という例をご紹介したいと思います。
この水栓は、もともと庭にあった景石を再利用して加工して、水栓柱にしています。景石とは、庭内の主要な箇所に配置する観賞用の庭石のことです。表現力が豊かで、品位と格調高いものが良いとされています。
主役的な庭石に添える添え石や捨て石などがあり、これらの石一つで庭の品位や美しさが大きく変わります。
それ故に、お庭のリフォームや引越しの際、お庭の形状が変わると、配置する石の数も変わり、不要となる石が出ることがあります。でも、思い入れのある庭石を捨てるものもったいないですよね。
そこで、庭石としては不要な石を加工して、庭石としてでは無く他の物にすることで、無駄なく利用することができます。
この水栓柱に利用した石は表情があり、立てると山水画の山のような形をしていました。その表情と形を活かし、水栓柱として利用することにしました。水栓柱としての高さもちょうど良く、色彩に変化のある石の表情がよく見えます。
濡れるとまた違った趣になる景石は、水栓柱にぴったりかもしれません。隣に植えた松との相性も良く、風情がある空間になっています。水まきや水遣りなどに必要な水栓は、和風庭園では浮いてしまいがちですが、この水栓は庭に馴染み一見すると水栓には見えないほどです。
以前の庭を彩った景石が、形を変えて現在のお庭にも趣を添えてくれるのは、うれしいですね。
工事仕様:CB積モルタル 厚塗り仕上げ リシン吹き付け 竹藤 中国産古レンガ 230*114*65 土間コンクリート打金ゴテ仕上
工事住所:名古屋市名東区
コンクリートブロックを積み、モルタルを厚塗りして仕上げたオリジナル流し台です。
上部が曲線を描くような腰壁が柔らかい雰囲気を醸しだし、高さがあるのに圧迫感の無い流し台になっています。平面的にもカーブを付けているので、建物の角の印象を和らげ、滑らかなアプローチを演出しています。
モルタルそのものの色がシンプルなので、小物が多く雑然としがちな洋風のお庭にも馴染んでいます。
レンガ敷のアプローチと調和するよう、下のシンク部分に古レンガを使用しました。古レンガの持つ温かさがモルタルの冷たさを緩和し、焼きムラが味わい深さを添えています。
高さのあるシンクには、アクセントに奥様お気に入りのタイルを貼っています。自分で選んだお気に入りのものを一つ加えると、よりオリジナルになり愛着もわきます。蛇口もおしゃれなものを選ぶと、使う際に気分が上がります。
シンクが高いと腰を曲げて作業する必要が無いので、寄せ植えなどが好きでよく流しを使う方にはおすすめです。
この写真の流し台のように、低い位置にもシンクがあれば、なお作業がしやすいですね。流し台というと、人目の無いところに設置しがちですが、こんな流し台ならおしゃれでお庭の主役にもなりますよ。
工事仕様:ジョリパット塗装 鉄平石乱貼り仕上げ 伊勢ゴロタ2寸
工事住所:名古屋市名東区
水栓を取り付けた立ち上がりの壁に、ジョリパット塗装と鉄平石を乱張りして仕上げた、オリジナルの流し台です。
壁上部に塗装したジョリパットとは、モルタルの上に吹き付ける低汚染外装塗材です。色褪せしにくく、色合いや質感を長時間保持する高い耐久性があり、メンテナンスに費用がかからない経済的な素材です。防火性・耐火性・防カビにも優れ、カラーバリエーョンや仕上げ方法が豊富なのも魅力です。
下部には、テラスの床面と同じ鉄平石を乱貼りし、統一感を出しています。鉄平石は、耐火性、耐候性、耐酸性に優れた石材です。自然石が持つ自然な色味が美しく、濡れるとその色味がより一層いい色になります。水を使う流し台にはぴったりの石材です。
シンク部分には、伊勢ゴロタ石を使用しています。伊勢ゴロタ石は、鉄分が多い花崗岩で、その鉄分が酸化した錆色が特徴の2寸から7寸程度の玉石です。使い方により和風にも洋風にもなり、使い勝手の良い石です。
自然そのままの形なので、やわらかな丸みがコロコロとした個性的な流し台になっています。この流し台は、ワンちゃんを洗う時にも使うそうですが、自然な丸みがワンちゃんの足にも優しい流し台になっています。
工事仕様:CB積ユニソンクレモナストーン乱張、サビミカゲピンコロ石積
工事住所:名古屋市天白区
まるでヨーロッパを訪れたかのような、異国情緒溢れるお庭です。ライオンの壁泉が訪れた人を出迎えてくれます。そのライオンの壁泉を引き立てているのは、自然石の乱張りと、ピンコロ石積みです。
壁泉(へきせん)は、落口を水平にして水を落とす人工滝で、イタリア庭園やフランス庭園で用いられる技法です。
壁に張っているのは、ユニソンのクレモナストーンです。クレモナストーンは、自然石の美しい肌合いと豊かな質感が、格調高い空間を演出する石材です。5色の色味から選べますが、ここで使用しているのは優しい色味のデザートイエローです。形が様々な自然石を組み合わせて張る乱張りが、職人さんの熟練した技により、美しく仕上がっています。
水を受ける池は、サビミカゲのピンコロ石を積み上げました。ピンコロ石は、9cm角程度の大きさの立方体に整形された石のことです。ヨーロッパの石畳に使われているのをご存知の方も多いでしょう。石材は色味を壁に合わせるように、錆御影にしました。
この2つの石材がライオン壁泉にマッチし、ヨーロッパのような雰囲気に仕上がっているのです。温かい色味が石材を柔らかな雰囲気に見せています。家にいながらにして、旅行気分を味わえる、素敵なお庭です。
工事仕様:レンガ積流し台
工事住所:名古屋市名東区
外にあるシンクは、寄せ植え作りやバーベキューの際にとても便利です。でも、低い位置のシンクは、腰を曲げなければならず、使いづらいですよね。そんな時は、レンガ積みで高さを出したシンクがおすすめです。…
工事仕様:枕木水栓柱、ユニソンガーデンフォー、ユニソンソイルレンガ
工事住所:尾張旭市
外回りの水道というのは、あるととても便利なものです。
ちょっとした洗い物ができますし、外遊びしたあとに家に汚れを持ち込まずにすみます。
しかし、単純な施工にしてしまうと、庭全体から浮いてしまうこともあります。
この工事のように、枕木と色違いのレンガを組み合わせると、そのリスクがぐんと減ります。
門扉や地面に使われる枕木には強力な防腐処理が施されているものもあり、水道に使用するとかぶれてしまうこともありますので、水栓として使用する場合はそれ専用のものを用意します。
日常で使うものですし、小さなお子様がいらっしゃる場合なども間違いがないように施工しておりますのでご安心ください。
工事仕様:CB積パレット仕上、ソイルレンガ積
工事住所:尾張旭市
庭の一角にある手洗い場の施工例です。
積パレットとは、狭義の意味では「しっくいを塗る方法」と言われますが、現在は「ブロックを積み上げ、その上からモルタルを塗り、さらに上からしっくいで塗る」という手順全体を指すこともあります。
積パレットは、狭い範囲の工事ならば非常に効率的な方法で、高い強度をもたせることができます。
手洗い場、流し台としては強度は十分です。